本装置は放電プラズマにより生成した活性酸素(ヒドロキシルラジカル)により強力に殺菌・消臭・不純物(難分解性有機化合物)分解 を行うことができる装置です。
紫外線ランプ方式などとはことなり、汚水をプラズマ場へ直接移動させることでダイレクトに活性酸素(ヒドロキシルラジカル)を送ることができるため、強力な浄化性能を有しております。
ヒドロキルラジカルとは…
ヒドロキシルラジカル(hydroxyl radical)はヒドロキシ基(水酸基)に対応するラジカルである。
・OHと表される事から、『OHラジカル』とも呼ばれる。非常に不安定で強い酸化力を持つ活性酵素と呼ばれる分子種の中では、最も反応性が高く、最も酸化力が強い。応性の高さゆえ通常の環境下では長時間存在することはできず、生成後速やかに周りの物質と反応し消滅します。
放電によりバラバラになった原子が自由電子を得てヒドロキシルラジカルへと変化します。
滅菌の仕組み
水中で放電により生成されたヒドロキシルラジカルは、安定な状態になる為に速やかに周りの物質(菌・不純物質)と反応します。
菌の場合、ヒドロキシルラジカルは菌の中にある水素を抜き取り、水に変性します。水素を抜き取られた菌は細胞壁を破壊され死滅します。
Experimental setup
リアクタ形状と構成
Discharge(DBD)to running water film
湿式ESP+バリア
開発した水処理システム
オゾン,プラズマ処理 タンク容量 100L
オゾンマイクロバブル 2L/min,溶存オゾン濃度 7ppm
プラズマ処理部 処理水の循環量 20L/min,1本当り 2L/min
自動プログラム開発により、電源・駆動制御をPC上のアイコン色によるON/OFF状態の確認、アイコンタッチ操作による制御を可能としています。
PC上の操作パネル
水の供給量 2 L/min
印加電圧 24 kV, 80 pps
In biological degradation
4 weeks are necessary for HPLC 98%
degradation under the condition (LAS is 100 mg/L, activated sludge is 30 mg/L).
Analytical conditions
Column: Shim-pack XR-ODS
Mobile phase: water and acetonitrile (45:55 v/v)
Flow rate: 1 mL/min
Temperature: 40 ℃
Detection: RF-20A XS, Ex at 221 nm, Em at 284 nm
Structure of LAS
(n=10 -13)
LAS: linear alkylbenzenesulfonate
HPLC chromatogram of LAS
処理水 100L,LAS 濃度 5mg/L
自社水処理システムにより、90~99%の難分解性物質の除去に成功しています。
協力:大分大学